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コラム

2024.07.01
COLUMN

GA値の見方 – 血糖管理に役立つ知識 –

タカシさんの質問にぐり坊が答えてくれます。
一緒に見ていきましょう。

タカシさん

こんにちは、ぐり坊!
GA値の見方について質問があります。
そもそも、GAって何ですか?

ぐり坊

タカシさん、こんにちは!
GAはグリコアルブミンの略称で、糖化アルブミンとも呼ばれます。血液中のタンパク質「アルブミン」に血液中の糖(ブドウ糖)が結合したものです。HbA1cと同様、血糖管理の指標として使われます。

タカシさん

なるほど。
GAとHbA1cの違いは何ですか?

ぐり坊

HbA1cは、赤血球のヘモグロビンにブドウ糖が結合したもので、過去1~2か月の血糖管理を反映します。一般的には採血検査で測定される指標で、健康診断、糖尿病の診断や経過観察で広く使われています。

一方、GAは過去2~3週間程度の血糖管理を反映します。

GA値はHbA1c値と比較して、直近数日から1週間程度の血糖に応じて鋭敏に変動します。またHbA1c値では見分けにくい食後高血糖によっても、GA値は変動しやすいと言われています。最新の研究では、1週間程度の食事・運動など生活習慣の変化でGA値が変動し始めることなどもわかってきました。

タカシさん

そんな違いがあるんですね。
GAの目標値はどうやって決めたら良いでしょうか?

ぐり坊

まずはGA値を2~3回確認してから、かかりつけ医師や担当サポーターに相談して決めましょう。

GA値には個人差があります。HbA1c値が高めでもGA値が低めの方、HbA1c値が低めでもGA値が高めの方もいます。

アルブミンの代謝(合成・分解)速度には個人差があり、GA値の変動幅にも個人差があります。そのため、1ヶ月程度の変動を確認した後で目標値を変更したほうが良い場合もあります。

タカシさん

なるほど。GAの目標値の決め方がわかりました。
例えば、GA値が下がった後、横ばいの状態が続いているときがあります。なぜでしょうか?

ぐり坊

血糖管理が良い状態を維持できている可能性があります。

一般的に、食事や運動などの生活習慣が改善するとGA値が下がり始めます。その生活習慣を維持すると、ある程度下がったところでGA値は安定します。

改善の過程で、GA値が横ばいになることがあります。これ以上下げる必要がないところまで改善したのか、行動目標を見直した方が良いのか、かかりつけ医師や担当サポーターに相談してみましょう。

タカシさん

ふむふむ、安定している可能性があるんですね!
では、GA値が上昇しているときはどうしたらいいでしょうか?

ぐり坊

その場合は、タカシさんが取り組んでいる行動が、タカシさんの血糖管理には合っていない可能性があります。行動目標の見直しが必要かもしれません。

かかりつけ医師や担当サポーターに相談し、タカシさんの血糖管理に効果がある行動目標を見付けましょう。

タカシさん

なるほど。行動目標の見直しが必要なんですね。
例えば、生活習慣を変えていないのに、前回に比べてGA値が0.1上昇しているときがあります。なぜでしょうか?

ぐり坊

継続的にGA値が上がっているのでなければ、細かな変動はあまり気にする必要がありません。

生活習慣の変化と、数週間のGA値の変動の傾向を見ることで、より良い血糖管理に役立てることができます。

タカシさんが送ってくれるサンプルは、細心の注意を払って検査しています。郵送や測定装置の状態により測定値に多少の誤差が生じる可能性があるため、同じサンプルでもわずかにGA値が高く出たり、低く出たりすることがあります。ご了承ください。

タカシさん

わずかな誤差が出る場合があるんですね。
例えば、GA値が突然高くなったときはどうしたら良いでしょうか?

ぐり坊

食事・運動以外に、薬の影響、風邪を含む感染症や、寝不足、夜勤などの睡眠習慣などによっても値が変動することがあります。体調に気になる変化がある場合は、かかりつけ医師や担当サポーターに相談してみてください。

タカシさん

よく分かりました。 他に注意事項はありますか?

ぐり坊

かかりつけ医師の指示がある場合は、必ず医師の指示に従ってください。

血糖管理は低血糖を起こさず、安全に平均血糖を下げることが大切です。GA値を下げることを意識し過ぎないようにしましょう。

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JST START (Provigate創業前)

画像本文:東京大学大学院工学系研究科・准教授 東京大学では、生体機能/シグナル変換界面/半導体といったデバイス3要素に注目し様々なセンサの創成に取り組んでいる。半導体次世代シークエンサーの研究で2014年、2015年の「Most-cited patents」に選出。

画像キャプション:坂田利弥 准教授 (東京大学大学院工学系研究科)

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