血糖値が高い状態が持続すると、血管や神経に障害が起こり、合併症のリスクが高まります。 糖尿病の合併症は、細小血管症と大血管症に分けられます。
重症になると視力を損ねたり、人工透析が必要になったり、生活の質を大きく低下させてしまうものや、心筋梗塞のように死亡する可能性が非常に高いものもあるため、なるべく合併症が起こらないように血糖値を良好に管理することが重要です。
血糖値が高いことによる症状は、よほど進行した状態にならないと自覚できません。 ほとんどの場合は症状を自覚することがなく、合併症のリスクが高まっていきます。 そのため、症状による判断に頼らず、早い段階から検査によって血糖値の状態を把握することが、合併症の発症と進行を予防するために重要です。 HbA1cは、直近1~2ヶ月の平均血糖値を反映する指標です。 HbA1c が高くなるほど糖尿病の合併症が発症しやすくなることを示す報告があります。 合併症がなるべく起こらない人生を送るためにはHbA1cを目標値よりも低く保つことが重要です。 GAモニタリングはHbA1cを目標に向けて管理するためのツールとして使用します。
低血糖のリスクが低い人の場合HbA1cの目標は、7.0%未満が適切とされています。 HbA1cを7.0%未満にコントロールした場合、細小血管症の発症が少なくなることが多くの研究で示されています。
大血管症についてもHbA1cが高いほど発症しやすくなることが報告されています。
HbA1cの目標は糖尿病の罹病期間や健康状態、合併症、認知機能などによって医師が個別に判断する必要があります。医師とよく相談しましょう。
糖尿病について正しい知識を持ち、糖尿病の発症や重症化の予防につなげましょう。
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